上越国境から、例えば谷川岳の上からでもいい、東の方を望むと、長大な障壁のような山が見える。それは一つの抜きんでたピラミッドとか特異の独立峰として注目されるのではなく、その大きな壁全体として私たちの眼を驚かすのである。
ー深田久弥「日本百名山」
武尊とは日本神話にでてくるヤマトタケルのこと。
武尊神社を検索するといろいろヒットしますが、ここの神社は1200年の歴史があるようです。
関東近辺の百名山ではややマイナーでしょうか。
同じ頃の両神山の山行記をヤマレコで読んでいると200人ぐらいに出会った、なる記事もあるのでだいぶ差があります。
コースはここ武尊神社からと、南側のスキー場やキャンプ場、東側の武尊牧場などいくつかのルートがあります。
土曜日の早朝ですが・・・わずか2台と寂しい駐車場。
実際この日は3人しか出会ってません。
再びブルーアイス・イエティとパーゴーワークス・スウィングで行きます。
ザックは少し荷物を増やしてみたので7kgほど(うち水2リットル)。
まずは神社で無事をお祈りして。
865年ぐらいには記録が残っている神社とか。
鎌倉時代より古いのか・・・。
しばらくは林道歩き。
ここから目指す山頂が見えてきます。
いつもは飽きてしまう林道も景色がすばらしく、また沢の音が耳に心地よい山です。
最初の分岐。
避難小屋方面に登り、剣ヶ峰から戻ってきます。
まずは楽しい登りが始まりますが。
ところどころ綺麗な花が。
ショウジョウバカマかな?
楽しい登りは1時間ぐらいで終わり。
ここからは尾根道になります。
避難小屋・・・谷川岳で見かけたやつ。
あまり止まりたくはない。。。
1800mぐらいから雪がでてきます。
前回の金峰山と違ってまだしっかりした雪でした。
さすがは豪雪地帯。
ところどころ道を見失うようなところもあったり。
鎖場が雪に覆われていて難儀したり。
写真の構図が悪いけど・・・ここが一番の難所だったか。
とにかくロープにたどり着くまでが大変!
トラバース途中で一休み。
まあすべり落ちてもすぐ気にひっかかるのでそこまで危機感はないが(逆に雪がなかったら痛そうな場所)。
最後は雪のない鎖場。
上に登る方が雪がない不思議。
30分ほどと思った鎖場に1時間かけてしまいましたがようやく稜線に出ます。
これは気持ちがいい。
右側がこのあと目指す剣ヶ峰山。
まずは武尊山を目指します。
もうすぐそこ。
というわけであっという間に到着。
CTをオーバーしてしまったけどまあ今日はゆっくり登ろう。
山頂でようやく人に出会えました。
特徴的な山頂標識。
東の武尊牧場からのルート。
標高差はないけれど時間はあまり変わらないらしい。
ここも気持ちよさそうだ。
西の谷川岳方面。
360度の展望なので北には尾瀬、北西には日光白根山、そして谷川岳と何時間でも眺めて入られそう。
というか谷川岳は雪が多いなあ。
時間があるので久しぶりにフリーズドライ。
パンを買い忘れたのでご飯にご飯をあわせる。
この鈴がまったくならなかった。
クマでなくてよかったけど不安。
お昼を食べたら剣ヶ峰山を目指します。
何度かトラバースしたり道を見失ったり。
直下、地図と分岐の場所が若干違うようでウロウロ。
しばらく下ったところに埋もれていました。
急な登りかえしをして剣ヶ峰に。
ここで2人目の出会い。
南側から登ってきて、景色がいいのでここで満足・・・とのこと。
確かにこの景色はいい。
アルプスにだって負けていないんじゃないだろうか。
下山路にも雪があったので、靴のスキーを試してみて・・・思い切りこけたり。
ま、誰もいないからいいさ。
段差の大きい下り+ぬかるみの道が1時間以上続きます。
これは結構うんざり。
暑いので水の消費も激しいです。
もう1本あるけどザックをおろすのが面倒というかおろしたくない、と思ってしまうぐらいイエティはしっくりきます。
水場というか川で給水。
冷たくて気持ちいいけど若干濁っているような気がしてならない・・・。
お腹痛くなったりはしなかったけど。
沢を渡ったらあとは緩やかな道を進む。
適度なアップダウンが飽きさせないいい道。
分岐に戻ってきました。
駐車場は帰りもこんな感じ。
寂しい。。。
キャンプ場の自販機で給水。
なぜかビールが売ってる。
酒類の自販機を置かないのは東京のローカルルールなのかな?
水上IC手前にある道の駅には足湯があるのでしばし休憩。
高速が渋滞する前に都内に無事たどり着けたのでした。
イエティ、まだ日帰り利用ですがいいですね。
背中にぴたっとあうのと、ショルダーベルトもちょうど良い感じ。
はやくテント泊で使ってみたいものです。
次回は梅雨明け、八ヶ岳か南アルプスあたりを狙いつつアブ・ブヨの季節なのが悩む。。。
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