2016/02/06

赤城山で雪山ギアをお試し

1月は週末の予定が色々入り悶々とした日々を過ごしていましたがようやく初登りに行けました。
雲取山に行こうと思ったら雪が降り奥多摩はすごいことになっているらしいので、どこか夏タイヤで行ける所を探した結果・・・百名山の赤城山(黒檜山)を思いつきました。

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見事なのは、のびのびと裾野へ引いた稜線であって、おそらくこれほど大きな根張りは、他に例が少なかろう。それが少しのわだかまりも渋滞もなく、ゆったりと優美な線で伸びているさまは、胸がすくようである。
ーー深田久弥「日本百名山」
いくつか雪山ギアを揃えたのでお試しを兼ねて行ってみました。
赤城山は妙義・榛名と並ぶ上毛三山として群馬県の象徴とも言える山でしょうか。
東京からは約100km、筑波山・丹沢山と並びアクセスの良い百名山です。

登山口が標高1,300mとかなり高所にあるため、主峰である黒檜山の山頂までの標高差は600メートル程度、コースタイムは3時間ほどとなります。

電車でのアクセスは前橋駅からバスで約1時間20分ですが、途中の道の駅「ふじみ」始発の路線もあるため、今回はこのバスを使ってみます。

アクセス

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道の駅「ふじみ」は富士見温泉を併設する施設で、関越道の前橋ICもしくは赤城ICからも30分ほどです。

とても広い施設なので端っこの方に停めさせてもらいました(奥の方は雪が残っていたので・・・)。
路肩には雪が残っていますが場内はしっかり除雪されています。

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始発のバスで登山口のある赤城大沼まで。
ちなみにこの日は平日なので6:15のバスはなく、8:10が始発です。

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標高があがっていくと路面は完全に凍結。
他の車はチェーンを装備していましたが、バスはそのまま登っていきます。

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45分ほどで終点の赤城ビジターセンターに。
料金は1200円、東京の感覚だと高いですね。

到着するまで気がつかなかったのですが、2つ手前の「あかぎ広場前」で降りた方が登山口に少し近かったのでした。
ビジターセンターのトイレは冬季閉鎖ですし、ここまで来た意味はまったくありません・・・。

路面は凍結しているのでチェーンスパイクを履いて登山口まで移動です。

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今回初めて使うミレーのプロライター30。

せっかくの雪山なので投入してみました。
サイドポケットやレインカバーがないので夏場はあまり使い勝手がよくないかなー、ということで入手から半年ほど塩漬けされたザック。
アルパインクライマーが求めるシンプルで頑丈な1気室パック。登攀に最適な細身フォルムと軽量性、そして、タフな状況にも安心な堅牢性と耐久性を持ち合わせます。シャモニガイド協会が公式に認めた機能性は健在です。
ーーミレーのサイトから
ということで無駄な装備のないシンプルなザックでした。

ウェストベルトにポケットがないのでパーゴワークスのパスファインダーSを装着。
地図やらコンパスやらを収納しています。

それから今回は使わなかったピッケルはブラックダイアモンドのレイブンwithグリップ。
ベーシックモデルにゴムのカバーが装着されているタイプです。

隙あれば滑落停止のトレーニングでもと思いましたが平日なのに以外と人出があるのでした。

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黒檜山登山口までの途中にある赤城神社でこの1年の無事をお祈り。

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いざスタート、の前に。

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買ってしまいました、12本アイゼン。
定番中の定番、グリベルのG12です。
トランゴアルプは後ろのコバがあるのでセミワンタッチタイプを購入しました。

石井スポーツの10%オフセールを利用。
購入時に靴とのフィッティングもしてもらっているので、あとは装着するだけ。

写真などを撮っていたら後続の人が来てしまい、初装着ができるかドキドキでしたが特に問題もなく。

スパッツはイスカのゴアテックスライトスパッツ。
確か2年前に買ったけれど低山では暑くて使えなかったやつです。
トランゴアルプにはちょっと小さいのですが、暖かくてよかったです。

歩き始めて気がついたけど、アイゼンの残ったベルトを内側にしているのはひっかけるのでだめですね。

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それから雪山の重要アイテムといえばグローブ。
好日、石井、エルブレス、アートスポーツとみて回りましたがなかなかしっくりくるものがなく、1週間かけて悩んでブラックダイヤモンドのトレントにしました。
マウンテンハードウェアやOutdoor Research、ミレー、PAINEなど色々試着してどうも手の大きさが特殊なのか厚みが足りなかったり、薬指と小指が余ったりでサイズもとっかえひっかしながら悩んでいたのでした。

対応温度域が2度〜-7度なので適度に暖かく、今日ぐらいならちょうど良いはず。

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登山道からいきなり急登です。
前回の両神山から1ヶ月以上空いているのでまずはゆっくり。

今日は荷物が全部で8kgぐらい、そこからアイゼン、トレッキングポール、スパッツを装着したので6kgを切ってます。
軽い軽い。

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途中なだらかなところはほとんどなく、ひたすら登りです。

ぶっつけ本番のアイゼンワークは特に問題なく。
逆ハの字のフラットフィッティングを意識し、ちょっと登りがきついところは前爪を効かせる登り方(ふくらはぎがつらい!)は自然にできますね。

夏場だと岩がゴロゴロしている道ですが雪だと登りやすい!

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途中何かの動物の足跡があったりと雪山をゆっくり楽しんでいましたが。

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あっという間に稜線。
ゆっくりだったのにCTの7割ぐらい、ここから調子があがってくるところだったのに!

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頂上手前、尾根道になっているところはとても綺麗です。

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あっという間に頂上。

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となりの展望台まで来てみましたが、群馬名物の「あかぎおろし」が吹き付けて寒い。
温度計が0度を指していますがぜったい嘘・・・。

ツルギジャケットは通気性のあるハードシェルのため寒いというのが定評。
風を通すわけではなく冷気が伝わってくるのですよね。
珍しくミドルレイヤーを着たまま1日行動です。

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休憩していても寒いので、テルモスのお茶と軽くパンを食べてすぐ移動。

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お隣の駒ヶ岳まで。

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これもあっという間でした。
途中南東の下り面は日中に溶けるのか凍結していましたが、これも特に問題はなく。
樹林帯の中なので結局ピッケルを使うこともありませんでしたがどこかで滑落停止の練習したいなあ。

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駒ヶ岳からはさらに尾根道を下ります。
ここは雪庇に注意が必要な箇所ですがトレースもあるので問題無し。

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分岐を降りていけばあっというまに大沼湖畔まで着きます。

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途中一番危なかったのはこの鉄の階段?

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登山口に着いたところで・・・。

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あれ?

バスにはだいぶ余裕があると思っていたのに?

と思ったら行動時間をCTより長めで考えていたのと、寒くて休憩をあまり取らなかったので結果1時間以上早く降りてきていました。

もったいなかったかな・・・。

時刻表を確認すると次のバスまで2時間!
ということで、もう1度赤城神社にお参りをして、あとは湖畔の食堂でお昼食べながら温まってました。

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下り坂でバスが普通車に道を譲られるシュールな場面を何度か見かけながらウトウトしつつ道の駅まで戻ってきたのは結局16時前。

温泉に浸かってゆったりと帰ったのでした。

反省会


初の雪山、入門コースの定番赤城山はオススメです!
アクセスがよく、コースタイムが短く、それなりの登りと展望と稜線歩き。
スノーシューを使うにはちょっと急なコースですがアイゼンワークの練習にはよかったです。

あとは色々追加で欲しい装備が思いつき、今年も物欲全開か・・・。
まあスタッドレスタイヤもないので手軽なコースをあと1回か2回行ったらもう春の残雪、すぐに夏山シーズンなので我慢我慢。

あ、でもソックスがへたってきたのかちと踵が浮く気が。
靴紐の結び方かもしれないけど次のソックスを物色しておこう(と自分に言い訳)。

【今日の主な道具】
ザック:
 Millet / PROLIGHTER 30
 Paago Works / PATHFINDER S
ウェア:
 Teton Bros. / Tsurugi Jacket
 Marmot / Isotherm Jacket
 ibex / Woolies150
 finetrack / Skin Mesh
 Marmot / Trek Convertible Pant
 mont-bell / Rain Dancer Pant
 Smartwool / TREKKING HEAVY CREW
 Black Diamond / Torrent
 ISUKA / GORE-TEX Light Gaiters Regular
ポール&ピッケル:
 Leki / Micro Vario Carbon + snow basket
 Black DIamond / RAVEN WITH GRIP(使わず)
シューズ&アイゼン:
 LA SPORTIVA / TRANGO ALP
 Grivel / G12
 mont-bell / Chain Spike
 
【今年欲しいものリスト】
春:
 氷点下対応のシュラフ → イスカのAir600だろうか
 厚みのあるシュラフマット → 悩み中
 次のソックス → 悩み中
夏:
 軽めのトレッキングポール → ローカスギアのCP3とか
 軽量レインウェア(夏用)
 50リットルぐらいのザック
 夏用のショートゲイター(金具が壊れた)
冬:
 グランデプントのスタッドレスタイヤ
 雪山用のゲイター
 新しいスマホ(冬はXperiaだめだ・・・)
 停滞時用のインサレーション
 予備のグローブ

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