翌朝は予報通り雨。
ついに今年のテントは「すべて雨」でした。
雨装備はこんな感じ。
上:マウンテンハードウェア コヒージョンジャケットv3
下:モンベル レインダンサーパンツ
手:MHW プラズミックアウトドライグローブ
足:スマートウール PhD アウトドアヘビークルー+シールスキンズ Thin Mid
発熱するのはわかっているので、フラッドラッシュとメリノウールのベースレイヤーの上にそのままコヒージョンジャケットです。
夏の南八ヶ岳で、1日雨だとブーツ内に浸水なのか汗なのかでソックスが濡れる問題があったので、今日は念のためシールスキンズを被せてみます。
毎回雨に遭遇しますが、撤収時の雨は実は初めて。
テント内の荷物のパッキングを終えて小降りの時を狙って一気に撤収しました。
撤収方法は何度か脳内シミュレーションしてみましたが、「適当にたたんでゴミ袋」の作戦はうまくいきました。
ただ・・・素手で作業をしたらあっという間に指が悴んでしまいました。
一瞬だったのですがこれは反省点。
小屋からはしばらく樹林帯を抜けます。
最初は傘をさしていましたが邪魔なのでフードにしちゃいました。
カスケードが大きいので傘がぶつかるということが判明。
楽しみにしていた稜線は案の定真っ白・・・。
薬師岳は出発の人でいっぱいでした。
ツアーのようなので渋滞に巻き込まれないようにパス。
南御室小屋からのCTは1:30ですがやはり早めに到着します。
まずは一つ目のピーク。
景色はどんより・・・。
進行方向がちょっとだけ雲の切れ目。
相変わらず雨が続くのと稜線は風がすごいです。
何か考え事をしていたらあっという間に観音岳。
いきなり人が増えるのは鳳凰小屋から登ってきた人もいるからですかね。
一体なんの写真かもよくわからないものが続きます。
地蔵岳方面は砂ですね。
なんか奇妙な感覚ですが膝に優しいでしょう、きっと。
稜線から鳳凰小屋方面の分岐をちょっと下ると地蔵岳オベリスクが見えてきます。
この天気でも登っている人がいるみたいでした。
昔の信仰の名残ですね。
稜線に戻ると雨は止んできました。
ここで問題発生・・・グローブが浸水しています。
写真を撮るために脱着していたためか、トレッキングポールを握っているところからの浸水なのか、もしくは袖のところからなのか。
予備のグローブは防水ではないので雨が再開するとちょっと困ってしまいます。
風もかなり強いので耐風姿勢ほどではないですが歩けずに待つ時間もあるぐらいです。
とりあえず岩陰で風を避けて行動食で燃料補給をしつつ、濡れて悴んだ手をジャケットの中に入れて温めなおしてどうするか考え中・・・。
選択肢1:ここのまま前進
選択肢2:鳳凰小屋に退避して1泊
選択肢3:青木鉱泉に降りる
選択肢2は予備日設定がないので明日仕事。
選択肢3は青木鉱泉までは約5時間半。
ただしそこから夜叉神まで戻るのにタクシーでたぶん・・・1万円ぐらい?
選択肢1の問題は?
まずは天気。雨は止んだがどうなるか。
グローブの濡れはかなり痛い(風が強いので一気に冷える)。
体力的には問題なさそう。
トレッキングポールを仕舞えば手を庇いながら進むことはできる。
青木鉱泉よりも若干近い。
ということで・・・次のチェックポイントの高嶺まで進んでから考えます。
雨が降ってくるようであれば撤退前提で。
30分ほどで次のピークです。
ここは観音岳より1m低いだけなのですが、「鳳凰四山」にならなかったのは残念ですね。
高嶺から歩いてきたコース。
ちょっとだけ雲が晴れました。
結構歩いたなー。
ここから広河原への分岐までは約40分。
基本的には下りですが写真を撮る余裕がなく。。。
やっと稜線が終わり強風から解放されました・・・。
朝から歩き始めてから初めてゆっくりと休憩が取れました。
ここから下りは2時間で約1,000mなので結構急です。
最初はガレ場。
あとは樹林帯。
段差が結構きついですね。
時にはハシゴもあったりして。
2時間ひたすら下るので最後は飽きてきましたが、Androidの地図アプリがGPSを拾ってくれるのでだいたいの目安が分かるのが助かります。
うんざりした下りが終わりようやく林道に。
広河原は特に何もないところですね・・・。
チケットを購入しようとしたら夜叉神までは車掌さんから購入と冷たい一言。
時間の余裕があったので靴を洗ってゲイターを片付けてから乗り込みます。
ほぼ満席ですがみなさん北岳もしくは甲斐駒ケ岳かな。
こんな乗車券でした。
反省会
テント内の装備についてウールアンダーのおかげか特に問題はなし。一番問題だったのはやはりグローブの濡れ。
これが冬だったら大問題でした。
MHWのアウトドライはアンチな話も見かけないし、気に入っていたのですがなぜ濡れてしまったのかは、そのうち実験が必要でしょうか。
改めてプラズミックアウトドライの製品サイトを読んで気になりましたが。
薄手の起毛ライナーをつけたライトタイプ。レイングローブとしても最適です。「レイングローブとしても」というのはつまり本来は別の用途なのだ、という意味でしょうか。
特徴:●アウトドライ防水グローブ ●保温と吸湿性にすぐれた起毛インナー ●手のひらと人差し指の側面に補強素材 ●タッチスクリーン対応
これは・・・そのうち聞きに行ってみますか。
そんなこんなで問題もありましたが、南アルプスデビューは無事完了です。
次は残雪期にまた来たいものです。
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