幅広甲低と面倒な足型をしているため靴選びに難儀しながら、結局スポルティバの「トランゴ アルプ」を購入しました。
というわけで購入までの経緯と履き慣らした感じについてまとめておきます。
ウルトラマンカラーのちょい派手なやつ。
メーカーによる商品説明。
<トランゴS エボ>をベースに、アッパーに高品質レザーを使用し、金属パーツを使ったシューレースシステムなど、全体的に強度と耐久性を持たせています。さらに、ソールは歩行性を重視したものにしているので、長時間歩行でも疲労を抑えることができます。夏の縦走を中心に、残雪期のアルパインシーンまで使える使用範囲の広い一足です。
靴選びの経緯
・求めるスペック夏季のテント泊(2〜3泊)向け
背負う重量は15-20kg程度
防水であること
がっつりした岩場よりは「縦走ルート」がメイン
セミワンタッチアイゼンが利用可能
まあこんなところですね。
防水の3シーズン靴であれば残雪期の山行も選択肢が増えるはずです。
・今の靴の不満
非防水なので雨が続くと心配
ソールが薄いので荷重がかかると足裏が痛くなる&スリップしやすい
サイズが若干あわないため、下りが続くと右足の親指が痛む
石井スポーツのセール品1万円の靴ですがこの2年間日帰り〜1泊であればそれほど問題はない靴ですが、インソールを入れ替えても足裏の痛みがでるのはいかんともしがたいところです。
・他の候補
Sirio / P.F.640
Sirioを扱っている店(=好日山荘)だとまずSirio P.F.640を勧められます。
日本人サイズの4Eですね。
ただ、トランゴアルプと比べるとタイト感が不足しています。
ソックスで調整する余裕なのかか、タイトさがない取るかが難しいところ。
最近(2015年冬)は大きいサイズがあまり入荷していないらしく、最初28cmを勧められたのに(町用靴は26.5cm)その後入荷待ちのようでした。
SCARPA / トリオレプロGTX
(こっちも黄色の派手なやつ)
石井スポーツでトランゴアルプと比較で勧められたもの。
思ったより幅があり、特に縦方向に余裕のある作りでした。
・決め手
横方向に余裕のあるP.F.640、縦方向の余裕のトリオレと悩みどころ。
結局厚めのソックス(スマートウールのトレッキングヘビークルー)であわせてみたフィット感でトランゴアルプを選んでみました。
あとは軽さでしょうか。
片足の重さで比較すると若干軽い・・・気がします。
トランゴアルプ:780g(サイズ表記なし)
P.F.640:820g(26cm)
トリオレプロ:880g(#42=27cm)
足の形は人種(という言い方が適切なのか)で差があるらしく、欧米系(つまりいわゆる白人?)の人たちは割と細い足の形をしているみたいです。
これが「エジプト型」「ローマ型(ポリネシア型)」「ギリシャ型」「ドイツ型」「ケルト型」に大別され、日本人に多いのは「エジプト型」なのだとか。
なのでシリオは「日本人の足に合わせた型」を売りにしていますが、各メーカー日本人(というよりはエジプト型)向けの靴も出しているので一概に国内メーカーが良い(合う)わけでもなさそうですね。
スポルティバでも今回購入したトランゴアルプと別の靴もあわせてみましたが、そちらは違和感があったので同じメーカーでも合う合わないがありややこしいです。
まー靴は履きこなしてみないと分からないのであとは実戦です。
履き慣らし
と言いつつ仕事が続いて2ヶ月ほど山に登れていなかったりして、購入から3週間ほど。年末最後に1日空きができたので行ってみたのは・・・。
はい、奥秩父の百名山・両神山です。
登り途中で新靴で来るところじゃなかったかな、と気が付いたりしましたが、まあ問題があったら下山すれば良いので。
靴擦れ対策アイテムは絆創膏他たっぷり持ってきました。
が、深夜残業→深夜残業→忘年会明けでコンパスとかコンデジとか色々忘れ物(コンパスは腕時計にもありますが)、寝坊してスタートが8時半過ぎとだめな感じです。
前回は清滝小屋経由だったので今回は七滝沢から登ってみます。
分岐からは落ち葉が多く積もる沢沿いを約3時間で両神神社まで。
やはり所々痛みがあるので、ところどころ紐を直しながら。
踵をあわせたり、甲の締め付けを調整したり・・・。
他の方のレビューを見ていると踵のフィッティングがよいという記事もありましたが、スマートウールのややすべるソックスのせいか急登だと左右のずれを感じました。
普段登りは足首をフリーにしていますが、トランゴアルプは「3D FLEXシステム」と言う足首が自由になる靴、らしいです。
3D FLEX(フレックス)システム
踵をサポートしたまま、足首の動きの自由度を高め、常にソール全体が地面と接地できるため安定した歩行が可能です。
実際沢から清滝コースとの合流点までの急登では、
緩めにする→踵が動いて靴擦れの予兆
足首締める→締めすぎて痛い・・・ほどほどに
甲が動く→締めすぎるのは痛い・・・ほどほどに
と段階を経て「ある程度固定するけど靴自体の自由度が高い」ことでだいぶ楽になりました。
靴自体が硬いせいもあり、紐の結び方に気を使います。
その後のなだらか(比較して、だが)な道や、
両神山らしい岩場を乗り越えて徐々に慣れてきた感じがします。
つま先のソールがすごい硬いわけではないので、岩場のひっかかりは気を使う、というところが気になるぐらいでしょうか。
スポルティバだと同シリーズの「S Evo」の方がより岩綾帯に適しているようなのでその違いでしょうか。
この日は登り始めで気温3度ぐらい、雪はありませんが山頂付近の日陰は霜が残っていました。
神社まで5人ぐらいにしか出会わない静かな両神山も後一息。
山頂碑を見下ろしてみます。
今日も・・・よく曇っています。
夕方からは雨予報なので急いで下山。
8時間近いルートでしたが最後まで大きなトラブルもありませんでした。
岩場でこすったのか既にゴムカバーには傷が。
1年も経てば傷だらけですけどね。
今日は7kgもない軽量なのでもう何度かテストと、夏までには1泊装備で試してみたいですね。
ヘビークルー以外のソックスもあわせてみたいし、奥多摩あたりで遊んでみます。
悩みはちょっと派手なのでこれで電車に乗るのが恥ずかしいことでしょうか。
スポルティバさんはなぜこの派手な色、しかも日本人男子ならかのヒーローを想像する配色にしたのか。。。
【今日の主な道具】
ザック:
Millet / RESPIRATION 20
ウェア:
Teton Bros. / Tsurugi Jacket
ibex / Woolies150
finetrack / Skin Mesh
Marmot / Trek Convertible Pant
Smartwool / TREKKING HEAVY CREW
Marmot / Isotherm Jacket(休憩時)
ポール:
Leki / Micro Vario Carbon
夏に訪れた両神山の記事はこちら
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