DAY-3
尾瀬も3日目、いよいよ至仏山にチャレンジです!「尾瀬沼を引き立てるものが燧岳とすれば、尾瀬ヶ原のそれは至仏山であろう。まだ尾瀬が近年のように繁昌しない戦前のある6月、原の一端にある桧枝岐小屋に泊まって、そこから見た至仏山が忘れられない。広漠とした湿原の彼方に遠く白樺の混った立木が並んで、その上に、悠揚迫らずといった感じで至仏山が立っていた。そしてその山肌の残雪が、小屋の前に散在した池塘に明るい影を落としていた。」
(深田久弥 日本百名山より)
桧枝岐小屋は尾瀬ヶ原の東端、見晴にある山小屋です。
まさに前日、至仏山の優美な山体に目を奪われたばかりです。
DAY-1
DAY-2
夜は雲がでていましたが、朝からいい天気です。
目指す至仏山はすぐ目の前ですのでさっそく登山道がスタートします。
至仏山は鳩待峠と山ノ鼻から登るコースがありますが、この山ノ鼻からは登り専用のルートになっています。
なんでも観光地化で登山者が増え、登山道が荒廃したため一時的に登山道を閉鎖したという経緯があるようです。
現在は登り専用として利用可能になっていますが、まだまだ整備は不十分です。
山小屋で聞いた話では雨が降ると登山道は川になる、と。。。
木道も傾いていたら穴が開いていたり。
子供の足だと所々注意が必要ですね。
至仏山や群馬のエリアでは「蛇紋岩」と呼ばれる地層が原因で森林限界が低いのが特徴だそうです。
この登山道が濡れているのですが、滑る滑る・・・。
下りではちょっと使いたくない道です。
足が届かないところがあるので、子供より先に進んで引っ張ったり後ろから押したり、と意外と忙しい道が続きます。
振り返れば尾瀬ヶ原と燧ケ岳です!
登りに疲れたーと子供が言い出してきましたが、昨日はあの山の向こうから歩いてきたんだ、と話すと感慨深いものがあるようです。
この景色、思い出になるといいなあ。
向こうには・・・たぶん去年登った日光白根山。
あの時は疲れて泣いてたね、なんて話をしてました。
まだまだ蛇紋岩が続きます。
時にはこんな鎖場まで。
不思議と鎖場は(足が短くて大変そうだけど)好きみたい。
ガスが出たり晴れたりしながら、頂上が見えてきました。
実際は偽ピークでまだ先がありましたが。。。
ようやく山頂、10座目の百名山です!
3時間のコースに結局4時間ちょっとかかりました。
まだまだ登りの方が時間かかるみたいです。
それまではほとんど人にあわなかったのに、山頂は人だかり。
いきなり観光地になりました。
燧ケ岳があんなに遠くに。
看板には登り専用なので進入禁止と書いてあるのですが、無視していくおっさんが何人か。
なんだかなあ。
山頂から鳩待峠に向かいます。
少しだけアルペン風景。
お隣が小至仏山。
鳩待峠からここまでで戻る人もいるみたいです。
下りは東京電力の整備した綺麗な木道です。
その昔は水力発電のために埋め立てる計畫もあったそうな。
だんだんと尾瀬ヶ原が遠ざかっていきいます。
もうこの山行も終わりという寂しさがこみ上げてきます。
しかし・・・カスケードが肩に痛い。
これはしばらくの悩み。
筋力か、ベルトの調整か・・・。
肩の痛みに耐えてゴール!
下りは子供の方が早いのですね。
今日は暑かったのでCW-Xを使いませんでしたが、膝の痛みもなく一安心。
おぜー、という感じ?
朝から飲みたかった炭酸でカロリー補充。
さらに名物の花豆ソフト。
子供からは「微妙」のコメント。
二人合わせて1400円。
高い。。。
山道で酔ったそうですが、バスを止めることなく無事駐車場まで。
まあ、確かにバスの運転は荒い!
1日1000円なので・・・。
反省会
まずは初の尾瀬、よかったです。時期としてはちょいはずしのタイミングですが、尾瀬が沼、尾瀬ヶ原、そして至仏山とどれも気持ちのよい時間でした。
トイレが綺麗なのは子供連れにはありがたいですね(そこ評価されるので)。
気になったのは、尾瀬沼ヒュッテの対応と交通費ですかね。
バス代も2日で3500円ぐらい、関越の高速代とかガス代とか入れると交通費だけで1万6千円ぐらい。
うーん、北アルプス行けちゃう金額と思うと、あまり気軽には来れないですね、これ。
テントで初の二泊三日としては丁度よい感じでしょうか。
初日はほとんど歩いていないし、2日目はほぼ平坦だし。
ヒュッテのバルコニー式のテント場は快適でした。
あとはやはりザックのフィッティング。
これはまだまだ研究の余地ありだなあ。
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