高いびきで寝ていた老ビーグルが突然嘔吐。
なんか変なもの食べたかなーと思ったけどどうも様子がおかしい。
発症
その時の症状はこんな感じ。
・嘔吐
なんども嘔吐を繰り返す
・痙攣、ひきつけ
立ち上がろうとするけど体のバランスが取れない
歩こうとすると左まわりにぐるぐるしてしまう
・眼振
眼球が左右に回転というかずっと動いている状態
老犬介護の本を読んでいたので症状に思い当たり、とりあえず致死的な病気ではないだろうと自分を励ましながら病院へ向かったのでした。
診察結果
先生の診断は予想通り「前庭疾患」。
類似の症状で脳腫瘍の場合があるがその場合は眼振が縦(上下)になることが多いとのこと。
先生の落ち着きからも「よくある病気」とのことで一安心。
いや、安心ではないけど。
治療
前庭疾患は投薬治療になるので、ステロイドとメリスロンが処方される。
入院するような子もいるみたいだけど、ここの病院は基本家で療養の方針なのでそのまま帰宅。
なんとか大丈夫そうでよかった。
経過
初診では3日ぐらいで落ち着く、ということだが、症状が治らないので再診。
その時の老ビーグルの体調
・眼振が止まらない
・立ち上がれない
・食欲がない
特に食欲については先生も予想外とのこと。
初日からスポイトで水分補給とドライフードをミキサーでドロドロにしたものをあげていたがこれはよかったらしい。
とにかく食べさせること、とのこと。
食事を嫌がるので無理やり食べさせていたが、なぜか鳥のササミを茹でたものには興味を示す。あとラム肉。
療養食(病院で購入できる高カロリーのフード)は無理やり出ないとだめ。
トイレも外派だったのだが立ち上がることができないので、自分のベッドでしてしまう。
部屋の中にペットシーツを敷き詰めてカバー。
あとは斜頸が治らず。
これは残ってしまうかもね、とのことでした。
回復期
発症から1週間ほどするとなんとか食事は始める。
立ち上がれないのだが気分転換と抱きかかえて外に連れて行くと歩けないのだが、尻尾を振って喜んでいる。
1週間家の中にいたしね。
ただ斜頸の影響か自分では立てないしまっすぐ歩けない。
そこで介護用のハーネスを使ったがこれがよかった。
すっかり筋力が落ちているので、まずは家から最初の角まで。
それから町内を一周・・・と少しずつのリハビリ。
ご近所の人がすれ違うたびに応援してくれる。
結局2週間ほどでようやく自分で歩けるようになり、食欲も戻ったので一安心。
最後にもう1度診察に行き、ステロイドは減らしてメリスロンだけの投薬となり一旦治療は終了。
後遺症
発症から4週間経過。
食欲や運動は問題ないのだが斜頸は残ってしまったのと、そのせいでバランスが悪く階段を降りれなくなってしまった。
ぱっと見は首を傾げていて可愛いのだが・・・。
階段にはゲートを設置して、階段には滑り止めを貼り付けてとりあえずの対策としておく。
とりあえずは一件落着・・・かな。